静脈内鎮静法による無痛麻酔
静脈内鎮静法とは
眠ったような状態でリラックスして治療が受けることができます
静脈内鎮静法とは、点滴を利用した麻酔法です。点滴を始めると、少しずつ眠っているような状態になります。個人差や当日の体調などによって、状態は変わりますが、受け答えができる状態からほとんど眠っている状態まで麻酔をコントロールしながら、治療を行います。治療時の音や、オエっとなる嘔吐反射を抑えることができます。医科で外科手術をする際の全身麻酔とは異なり、完全に意識をなくし痛みを感じなくするものではありませんので、注射の局所麻酔も併用します。
静脈内鎮静法はこんなお悩みの方におすすめです
- とにかく歯科治療が怖い!嫌い!
- 歯を削る音が苦手…
- 緊張や恐怖心で、治療中に具合が悪くなったことがある
- 口の中を触られると吐きそうになる(嘔吐反射)
- 口を開けているのが辛い…
- 1度にたくさん治療してほしい(けど辛いのは嫌だ…)
- インプラント手術、親知らず抜歯などの外科処置を受ける
眠っている間に治療が終わります
静脈内鎮静法を利用すれば、うとうとしている間に治療が始まり、終わってしまいます。緊張や恐怖心を忘れてリラックスして治療が受けられ、周りの音も気になりません。
口の中を触られる不快感もなく、吐きそうになってしまう嘔吐反射も抑えることができます。静脈内鎮静法には健忘効果もあるので、短期集中で一気に数時間治療をしてほしいという場合でも、数十分の治療時間に感じることができます。もちろん、ずっと口を開けていなくてはならない苦痛もありません。その他、インプラント手術や親知らずの抜歯などの外科処置を受けられる方にも静脈内鎮静法をご利用いただいています。
静脈内鎮静法で使用している麻酔機器・設備
当院では、静脈内鎮静法を安心、安全に受けていただくための設備を用意しています。
全身管理モニター
麻酔治療前より、全身管理モニターを装着し、血圧、心拍数、動脈血酸素飽和度など全身の状態を確認しながら治療を進めていきます。麻酔状態でも、患者さまの体調変化にいち早く気が付くことができます。
酸素ボンベ・AED
万が一の場合にも対応できるよう、吸入用の酸素ボンベとAEDを常備しています。
リカバリールーム
麻酔からの覚醒には個人差があり、麻酔を抜いてからもしばらく頭がぼーっとすることもあります。リカバリールームでゆっくりとお休みになっていただいてからご帰宅していただきます。
静脈内鎮静法の注意点
- 既往歴、アレルギーについては必ず事前にご申告ください。疾患によっては適応できないケースもあります。
- 妊娠中、授乳中、お子様にはご利用いただけません。
- 麻酔当日は術前の飲食制限がございます。
- 麻酔後は、お車や自転車などの運転は避けてください。お帰りの際は公共の交通機関をご利用いただくか、可能であればご家族やお知り合いの方にお迎えをお願いします。
- 麻酔後の覚醒には個人差があります。当日はお時間に余裕をもったご予定でお過ごしください。
静脈内鎮静法以外の痛みをやわらげる工夫
通常の治療でも常時使用している痛みをやわらげる機器・設備
一般的な歯科治療で痛みを感じるのは麻酔注射の際がほとんどでが、この麻酔注射が痛い、嫌いという方も多いのではないでしょうか?当院では痛くない麻酔注射を行うために以下のような取り組みをしています。
麻酔注射前には表面麻酔を使用
注射針を刺す歯ぐき部分には表面麻酔を使用します。ゼリー状の表面麻酔薬を塗るだけなのですが、これによって針の刺さるチクっという痛みが感じずらくなります。
33Gの極細注射針
歯科で使用される注射針の中でも最も細いものを使用します。33Gは髪の毛ほどの細さで、針が刺さる痛みを最小限に抑えることができます。
電動麻酔注入器で麻酔注入速度を制御
麻酔液を一気に注入すると、歯周組織に圧がかかり、痛みや不快感が出やすくなります。電動麻酔注入器で、麻酔注入の速度をコンピューター制御し、初めはゆっくりと、徐々に速度を上げながら麻酔を注入することで、痛みが出ないようにします。
無痛治療の料金(静脈内鎮静法)
料金(+tax)/1本 | |
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最初の1時間 | ¥30,000 |
追加30分毎 | ¥10,000 |